インドで「ヒマーラヤからカンヤークマーリーまで」と言えば、「北は北海道から南は九州・沖縄まで」のようなもの。写真はネパールのマチャプチャレ、「魚のしっぽ」山(標高6993m)。サンスクリット写本を求めて北から南まで歩き回っています。南インド、聖地ティルパティをはじめ、ポンディシェリとマドラス(チェンナイ)で師匠にくっついて「インド哲学」を習いました。ベナレスもよく行きます。町の喧騒とは裏腹に、旧市街のサンスクリット大学には膨大なサンスクリット写本が眠っています。サンスクリット写本を集めて校訂し、読んで訳して考える。日本にいながらもインド古典の世界にどっぷり浸っています。たとえば後900年頃のカシミール、詩人でサンスクリット学者のジャヤンタ先生。彼の視点で宗教・思想の世界を見回すこと。サンスクリット文献を読む醍醐味です。